斗亜るブログ

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【ゲームレビュー】『愛は…小さなことで』をプレイしました


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ぼんちゃ 宮村斗亜です。

小銭を取引すると手数料がかかるので、自動販売機に10円玉をぶち込みまくってる日々です。

今回はスマホアプリゲーム『愛は…小さなことで』をプレイしました。

愛は…小さなことでの概要

とある男女の出会いから交際中までの様子を描いた、隠しオブジェクトゲーム

2022年4月28日に、韓国のゲーム制作会社Lunosoftから、iOSiPhoneiPad向けにリリースされた、アプリゲーム。基本プレイは無料。

ストーリーは明るくて活発な女性と、サイエンスラボの物理学者として働く生真面目な男性の恋の話。幾度のデートを重ね、距離を縮めていく二人の様子を描いている。

画面下に表示されている数字をイラストの中から探す。左上の床に7が隠れているのがわかるだろうか。

二人のお話をイラストに色を付けるという新しい体験で感じていく。ハート、オブジェクト、数字、アルファベットを、色のついていないイラストの中から見つけ出すのが目的。

タップミスをしてもペナルティはなく、ヒント機能も付き。プレイするためのスタミナ等もなく、自分のやりたいときに自分のペースで遊べるので、ストレスなくプレイすることが出来る。

世界的に人気のイラストレーターPuuung氏が本ゲームのイラストを描いている。鉛筆や絵の具で描かれたやわらかいタッチが魅力的。


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レビュー

イラストの色の付き方から、視点表現を感じ取る

オブジェクトを探して色を付ける。塗り絵とは違い、指先から絵の具をポトンと落とすように、自然な広がりで色づけていくので、すべて見つけ切るまでは、白紙の部分が多く残る。

この色を付けている最中、色の付き方が偏るときが多い。二人の恋の物語であるのに、片方の顔に全く色づかないときや、風景を中心に色づくときがある。しかし、このゲームジャンルは隠しオブジェクトゲームだ。隠しオブジェクトゲームをプレイする際、画面中の隠されたものを探すとき、同じ場所やその近くに何個もオブジェクトは隠されていないだろうと考え、別の離れた場所を探るのが定石。近くに配置していたら、観察力がなくとも、簡単に見つけることが出来てしまう。ではなぜ、あえて偏らせてオブジェクトが配置されているのだろうか。

全てのオブジェクトを発見、タップしたのに、色づくのは彼の方だけ。彼女は白のまま。明らかにオブジェクトが右側に偏っているのがわかる。

この偏りこそが、このゲームにおける視点表現だ。

上の画像ならば、彼女から見た彼氏の姿。彼女には世界がどう見えているのかが色の付き方によって表現されている。隠しオブジェクトゲームとしては違和感のある配置に感じることも多いが、二人の世界の見え方を表すからこその配置なのだ。

このオブジェクトを探している時間で、二人の世界の見え方を、自らのプレイによって体験する。このゲームに本当に隠されているものは、オブジェクトだけではない。愛し合う二人にとって色づいて見える世界が隠されているのだ。

個人的な感想

かなりゆったりしているゲームなので、長時間プレイしていると眠くなる…。

とはいえ、こういったゆるやかな雰囲気が好きな方にはお勧めできますね。

Puuung氏のイラストは、可愛らしくて素敵でしたが、隠しオブジェクトゲームには少々向いていない印象。アートゲームの要素も持ち合わせているので、何とも言えないところではある。

最後に

ゆったりしたゲームはあまり得意ではないですが、イラストと音楽での雰囲気作りがしっかりしており、よいゲームだと思いました。

たまにはこういうゲームもありですね。

次回はアドベンチャーゲームをレビューしていきたいと思います